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【特選中古品】発火モデルガン　マルシン　FNブローニングM1910　ブラックABS　（最初期）

商品の状態：傷あり　発火済
付属品：本体、箱、説明書、カート6発
中古特価品につき、ノークレームノーリターン商品になります。ご購入後の返品交換はご遠慮ください。

1982年の最初期に相当するロットの製品です。

付属カートには目立つ発火痕は少ないですが、銃本体のチャンバー内に発火痕と汚れがあります。
また、メタルフィニッシュモデルの箱と説明書が付属していますが、本体はノーマルのブラックABSモデルです。

※
製造から長い年月が経過している製品の為、動作性や耐久性は現行新品モデルガンに及ばないものとなります。
現行製品と比較して動作が渋めで破損リスクもある商品となりますので、コレクション用途としての現状品販売になります。
動作性重視でお求めの場合は自力でのメンテナンス調整が可能な上級者様向けとなりますので、予めご了承ください。


【商品詳細】（スペックは新品時の情報です）

マルシン製のモデルガン『FNブローニングM1910』です。
ブラックABS製、発火ブローバック仕様の製品です。

昭和の発売から長きにわたって親しまれ続ける機種のひとつで、往年の名作映画やドラマに多数登場した所謂ブローニング.380オートをリアルに再現しています。
現代オートとは異なる、まるでパズルボックスのような独特な分解手順も実銃同様となっており、分解や組立のアクションだけでも非常に興味深く楽しめる資料的な価値もある製品となっています。

全長：151mm
重量：315g
装弾数：6発
対応火薬：5mm MGCAP

日本では「ブローニング.380」という愛称でもよく知られている実銃ブローニングM1910は、ジョン・ブローニングが開発しFN社から販売された護身用拳銃で、衣服に引っ掛からず取り出しやすいよう突起部が非常に少ないデザインとなっているのが最大の特徴です。
その当時の自動拳銃としては信頼性が高く扱いやすかったことから世界的なベストセラーとなり、戦前日本でも警察や将校向けの拳銃として人気が高いものでした。

日本で本銃のモデルガンを最初に発売したのはMGCであり、1965年のことで『ブローニング.380』が商品名となっていました。
昨今では当たり前の発火ブローバック技術はまだ登場していなかった当時、手動排莢式のモデルガンとなっていたものの、リアルな外観と動作が楽しめると好評の製品となっていました。
それ自体は安全対策も万全で何の瑕疵もない商品となっていたのですが、ちょうどそのころ改造モデルガンを用いた事件が社会問題となっておりMGC製品も次々と警察の槍玉に挙げられ、メーカーとして厳しい処分を避けるために抜本的な対策を講じることを迫られている時勢となっていました。
そこでMGCではブローニング.380の新発売と連動して、（愛好家にとっては悪名高い）住民票登録制度を開始しました。これはMGC製モデルガンの購入の際に住民票の提出を必須として、さらに販売店では製品個々のシリアルナンバーとも紐づけを行い記録保管することを義務とするものでした。
MGC代表の神保勉氏の直々の提言による、犯罪を未然に防止し業界の未来を守るための苦肉の策でありましたが、残念ながらそのあまりにも厳しい制度について全国のユーザーと販売店の理解を得ることは叶わず、これを機にMGCと小売店連合の間に深い対立が生まれることになりました。

『日本高級玩具小売商組合（NKG）』を結成した小売店連合は、MGC製品を一斉排除した上で、組合独自のオリジナルブランドとして対抗するモデルガン製品の販売を開始します。後にMGCの有力な競合となっていくコクサイ、マルゴー、中田商店、CMC、マルシンといったメーカーの活動もここから始まったものになります。
ブローニング.380のモデルガンは、モデルガン業界分裂のキッカケともいえる色々な意味でホットな因縁のある機種であるため、モデルガンだけでもマルゴー、スズキ、コモダ、CMC、六研、コクサイ、そしてマルシンと数々のメーカー名義で製品化されており、とにかく普及数が多かった都合から日本においては本銃の知名度も抜群に高く、邦画、漫画、アニメでもその出演数を世界レベルで競い合えるほど登場機会が多い銃となっています。

マルシン製のABSモデルガン『FNブローニングM1910』が初めて発売となったのは、銃刀法改正による二度のモデルガン構造規制を経た後の1982年でした。
他社から既に何度もモデルアップされてきたもので比較的後発の製品であったため、最初から高耐久ABS樹脂と発火信頼性に優れたプラグファイアー式カートリッジを採用しており、基本設計も現行品と大差なく実銃に近い分解組立も楽しめる優等生なモデルガンとなっていました。