ホビーショップフロンティアでは年中無休でエアガン、モデルガン、ミリタリーグッズなどの買取募集中です！
直接ご来店での持ち込みの他、東京都北区周辺であれば出張買取や、遠方のお客様では宅配利用の買取のご相談もお受けしております！
当店HPのお問い合わせフォームや、フロンティア3号店電話03-6903-8463(営業時間：11時～20時)までお気軽にお問い合わせください！

【特選中古品】ダミーカートモデルガン　MGC　US M1カービン　リアルウッド＆ABS

商品の状態：傷あり　箱なし
付属品：本体、説明書、ダミーカート10発
中古特価品につき、ノークレームノーリターン商品になります。ご購入後の返品交換はご遠慮ください。

ダミーカート仕様の製品で、発火はできません。
スリングやスリングオイラーなどの付属品はありません。

※箱なし中古品は、代替の箱を用意して発送いたします。


【商品詳細】（スペックは新品時の情報です）

現在は廃業となっているMGC製のモデルガン『US M1カービン』です。
ダミーカートリッジ仕様、機関部はABS製、ストックは木製になります。

1996年出荷、MGC子会社の台東商事名義での販売製品になります。
ダミーカートの手動装填・排莢が楽しめる観賞向けのモデルガンです。


昨今の様々なトイガンメーカーは、自社の製品を（法に触れない安全な製品にすることは大前提として）いかにリアリティを追求したものにするか常に切磋琢磨していますが、このMGC製M1カービンは意図的にいかに「リアリティ」を潰すかということに最大限の情熱が注がれたとも見えるやや異質な製品です。

MGCのM1カービンの初登場は1978年で、それは二度目の銃刀法改正によるモデルガン規制強化（52年規制）があった翌年のことでした。
「これだけの改造防止策が施された玩具の何処に文句をつける余地がある？」とMGC開発陣のメッセージが聞こえてきそうなほど、過剰なまでに徹底された安全設計が本製品の最大の特徴で、長物ライフルながら機関部がABS製というだけにとどまらず、外から見える銃身は完全なダミーで機関部と繋がっていないという奇怪な設計となっています。
これだけ実銃と著しく異なる構造にしながらもモデルガン製品としては違和感なく稼動するという、MGCのポリシーが如実に表れたある種の芸術ともいえるような製品となっています。

そうした特殊な性質の商品であったため、他社のリアリティを追求した高級志向のM1カービントイガンと比較してあまり好意的には受け止められず、MGC亡き現在においても本製品は傑作というより珍作扱いとなっていることは否めません。

業界における当時の時代背景をさらに補足すると、度重なる銃刀法改正による規制強化でメーカーと販売店は著しい損害を被っており、それらの規制に異を唱えるべく1977年にMGCを代表とする原告団は国を相手取って通称【おもちゃ狩り訴訟】を起こしていました。
その最中に登場したM1カービンモデルガンは、メーカー公式の見解というわけではありませんが、これほど改造が著しく困難な【おもちゃ】をいったいどういう根拠で規制し没収するのか？という当局に対する挑戦状のようにも推察できます。

その裁判については最終的に原告側の敗訴という形で無念の幕引きとなってしまいましたが、それでも当時は殆ど注目されていなかった警察庁の行政指導の法律的な問題点について取り上げ、改めて国民に保障された権利を問いただすことが出来たという点では、今日まで続く遊戯銃を取り巻く社会環境を守ることに大きな貢献を果たしたと云えるかもしれません。

当時MGCから頒布されていたおもちゃ狩り訴訟の解説冊子の扉のページには、皮肉を込めて下記のようなメッセージが書かれていました。

──「物差しも、すぐ竹槍になる。危険だから取り締まってください」