【S.E.C.U. -SYSTEMA ELECTRONIC CONTROL UNIT-による電子制御】:
2004年に電動ガンとしては世界初のCPU搭載電子基板による電子制御を導入したのがSYSTEMA PTWです。
赤外線センサーによりセクターギアの位置を検知し、ピストンを引く直前にセクターギアを停止させることでトリガーを引いてからBB弾が発射されるまでのタイムラグを限りなく短く、かつ常に一定に保つことに成功しています。
トリガーは実銃と同じトリガーストロークで設計。従来電動ガンと同じ接点スイッチ式ではなくタクトスイッチ式となり、連射時の焼き付きの心配なく常に一定の撃ち味を堪能できます。 また実銃同様、マガジンの残弾がなくなるとボルト・ストップ機能が作動し、トリガーがフリーになります。
【独自のギア・システム -プラネタリーギアとヘリカルギア-】:
SYSTEMA PTWは実銃と同スケールの小さなロアーレシーバーの内部に、強いトルクを生みながら極限まで負担を抑える独自のギアシステムを採用しています。
ギアボックス中央に配される【プラネタリーギア機構】。
スパーギアにあたるサンギアの周りに4つのプラネタリーギア、外周はセクターギアによって構成されます。
従来ではピニオンギアからベベル、スパー、セクターの3軸のスペースが必要だったギアセットを2軸に減らすことでギアボックスの大きさを大幅に小型化することに成功しています。
ベベルとサンギアの伝達部は軸線から斜め角度の螺旋状に歯が刻まれた【ヘリカルギア】を採用。
常時一枚どうしの歯がみかみ合っている平歯ギアと比べて、ヘリカルギアは一枚当たり歯の面積が広いうえに複数枚の歯が接触して力を伝えるため、負荷が少なく、静寂性と耐久性に優れます。
通常の電動ガンのギアシステムとは一線を画すこのギアシステムは、非常に緻密な計算のもと実現されています。
【薄型ネオジムハイトルクモーター】:
SYSTEMA PTWのモーターはハイレスポンスを支える強力なパワーを生みつつ、実物サイズのグリップに収納可能な小ささに設計された専用ネオジムモーターを採用しています。
初期はNiCdバッテリーが推奨バッテリーでしたが、2012年モデル以降は11.1VのLIPOバッテリーに最適化されています。 小型化が可能なLIPOバッテリーの使用により、現在では自由にストックを変更可能になっています。
【D.P.L.S. -DIRECT PULL LOADING SYSTEM-】:
SYSTEMA PTWは従来電動ガンではBB弾をチャンバーに送り込むために必須であった[タペットプレート]を廃止。
ピストンヘッドのアイアンラバー製のОリングが給弾ノズルを直接引く《D.P.L.S.》方式を採用しています。
ピストンの前後運動とタペットプレートの前後運動が別の軸線上で発生する従来型の給弾システムに比べ、給弾のための運動が同一軸線上で行われる《D.P.L.S.》はギアシステム全体やモーターにかかる負担が軽減され、高効率な設計となっています。
また、ギアと給弾ノズルを連動させていたタペットプレートを廃したことで、[メカボックス]を《ギアボックス》と《シリンダーユニット》に分割することが可能となり、実銃同様のテイクダウン(上下レシーバーの分割)を実現しました。